シークレットが日本で発売され、引き寄せの法則が話題になった2008年、私はある懇親会に参加したことがあります。シークレットに興味がある人が集まるパーティーのようなものでした。友人がスタッフとして手伝っているということで、声掛けしてもらったのがキッカケです。
当時は、引き寄せの法則を知ったばかりでハマッていたので、喜び勇んで参加しました。
でも、正直なところ、私にとっては違和感満載の場でした。
これがキッカケでスピリチュアルは好きだけど、スピリチュアルが好きな人は嫌いという心境になり、以来、スピリチュアル好きの人と交流することはなくなりました。
スピリチュアル好きって、引き寄せの法則を実践していない
私が感じた違和感というのは、スピリチュアルが好きと言っている人間って、口にしていることと行動が違うよねということでした。
たとえば『受け入れる』という言葉。現状を受け入れることが重要と言いながら、けっこう不満タラタラ。その癖、現状を変えるための努力はしない。
何これ?と思いました。
あるいは『人生、お金じゃない』というセリフ。この考え自体は間違っていないと思うのですが、こう言いながらもケチだったり、少しでも自分が得するように行動したりと、とことんお金にこだわっている人がたくさんいました。
お金が足りないという現実を受け入れず、不満を抱えている。そんな人達です。『最初から、お金は大切。お金が欲しいって、素直に言えばいいじゃん』と何度も思いました。
もう一つ多かったパターンが『人のため』という言葉。こんなことをいいながら、自分のことしか考えていない人が多かったです。
私自身、自己中心的な性格なので、そういった人は同じニオイを感じて、すぐに分かります。『わざわざ、心にもないことを言わなくてもいいのでは』と思いました。
スピリチュアルを知らない人のほうがスピリチュアルを実践している
私は自営業なので、経営者仲間がたくさんいるのですが、正直なところ、彼らのほうがスピリチュアル的と感じました。
どんな状況にあっても不平・不満を言わず、現状を受け入れて、丁寧に対処していく。毎日、自分が出来ることを精一杯実行する。
他人に対しても、その人にとってプラスになることを考えて動く人が多く、これもスピリチュアルの教え通りです。
でも、彼らはスピリチュアルに興味はないですし、引き寄せの法則という言葉も知りません。でも、結果的に実践していることはスピリチュアルです。
知識として知らなくても、毎日真面目に努力して生きていれば、最終的に正しいところに到着するんだなと感じました。
ちなみに私が知る限り、努力家ほど『自分の力で成功したのではない』ということを感覚で分かっています。目に見えない何かが後押ししてくれたというふうに感じています。
現世的にいえば、運が良いとなるのですが、『神様っているよね』と言う経営者もけっこういます。私も、こんなふうに感じたことがありますが、これって真剣に生きているからこそ感じることだと思います。
努力もせず、ダラダラ生きている限り、こういう心境って味わえないと思います。
引き寄せの法則は怠けるための道具ではない
このサイトでは、たびたび触れていますが、引き寄せの法則に対する私のとらえ方は努力する人を助けるサポーターです。
引き寄せの法則本にあるように、ただイメージするだけで願望が実現するというふうには捉えていません。願望実現のために努力する。それも、どんなときにも不平・不満を言わず、明るく前向きに努力する。
そうすると、その努力を後押ししてくれる。これが引き寄せの法則だと思っています。
真剣に努力して毎日を一生懸命生きるのがスピリチュアル的生き方の基本。
そう捉えているので、シークレットの懇親会に参加した時、あまりにも人生に対して緩い考えを持っている人達が多いので、驚くとともに、その世界が嫌になりました。
今はだいぶ状況が変わってきて、同じような考えを持つ人と出会うことも増えていますが、基本的に充実した楽しい毎日を送っている人達が多いですね。
毎日楽しむというのもスピリチュアルの基本だと思いますが、それも人生と真剣に向き合ってこそです。人生から逃げている人が願望を引き寄せることは出来ない。真剣にそう思います。