私が引き寄せの法則を知ることで最も変わったことは、自分の心の状態に意識が向くようになったことです。

 

自分が今、抱いている感情と同じ状況が引き寄せられるのであれば、常に心地よい感情を持っていたほうが良いと思ったからです。

 

「引き寄せの法則」のアメージング・パワー
』に感情の階層というものが乗っており、それを知ることで、感情に対する意識はさらに強くなりました。

 

感情の階層というのは、様々な感情を波動のレベルに応じて22段階に分けたものです。最も高い波動が喜びや愛、感謝、充実など、最も低い波動が恐れや悲しみ、絶望などで、その間に色々な感情が位置づけられています。

 

引き寄せの法則のアメージングパワー

自分の今の波動のレベルを把握して、少しでも高くなるように考えを調整しようという趣旨です。詳しくは本を読んでみてください。

 

これは、自分の人生を変える重要な気づきだったと思っています。今後、一生涯役立つ知識です。

 

ただ、今振り返ってみると、捉えようによってはマイナスの影響も出る知識だなと思います。あくまでも『捉えよう』なので、個人差がありますが、少なくても私はそうなってしまいました。

 

では、そのマイナスの影響とは何か?

 

それは、常に波動の高い感情でいなければいけないと思ってしまったことです。

 

波動の低い感情でいるのはマズイ。このままでは悪いことが引き寄せられてしまう。すぐに波動を変えなければ。こんなふうにマイナスの感情を避けていました。

 

ずっと良い感情でいることは不自然

 

でも、同じ感情を保ち続けるというのは無理です。というか不自然です。朝が来れば夜も来るように、晴れる日もあれば雨が降る日もあるように、何事も変化しますし、裏表があります。陰と陽という言い方をしてもいいでしょうか。

 

これは人間も一緒で、調子が良い日もあれば、悪い日もあります。何となく気分がすぐれない日もあれば、理由がないのに妙にワクワクする日もあります。

 

これが自然の姿であり、無理に変えようとするのは天につばを吐くようなものだと思います。

 

先ほども触れたように、私自身、自分の感情をコントロールしようとした人間です。低い波動の感情はダメで、常に良い感情を保つべきと思っていました。

 

でも、どれだけコントロールしようとしても無理でした。

 

そんな自分を自分で責めてもいましたが、こんなことを散々続けた後、『どうして出来ないんだろう?』と思い、ふと心に浮かんだのが、悪い時もあるのが自然な状態ということでした。

 

それ以来、無理に感情をコントロールすることは一切止めました。悲しい時は悲しいし、辛い時は辛い。妙に怒りっぽい時もあれば、憂鬱感にさいなまれる時もある。

 

でも、それも自分の状態と受け入れることにしましたが、そんな姿勢で過ごしているうちに、ネガティブな状態が続くこともなく、そのうち自然に気持ちが晴れて落ちつきを取り戻したり、ポジティブの状態になることが分かってきました。

 

実際、理由もなくメチャクチャ幸せな気分になる時もあります。それもまた、ずっと続くものではありませんが、それが普通と思うことで、かえって生きやすくなりました。

 

『ネガティブな状態はダメ』、『ポジティブな状態を維持しなければいけない』

 

こんなふうに思うことで、かえってストレスになってしまっていたようです。

 

ポジティブでもネガティブでも嫌がらず、『今日はこんな感じなんだ』と自然に構えているほうが、人生はスムーズにいきます。

 

瞑想で地力をつければ、幸せ度はアップする

 

こんな姿勢で気楽に暮らしつつ、瞑想する習慣を取り入れることが出来れば、根本的な部分がレベルがアップします。

 

これは言葉で表現するのは難しいのですが、こんな感じです↓

幸福度の推移

ポジティブな状態だと幸せ、ネガティブな状態だと不幸を感じるとして、両者が流動的に入れ替わるということは幸せ度に浮き沈みがあるということです。

 

でも、心のレベルがあがれば、より高い次元での浮き沈みとなるので、ネガティブで不幸な状態でも、普通の人のポジティブな状態よりも、幸福度は上だったりします。

 

上記のイラスト例でいうと、AさんはBさんよりも根本的な部分で、幸せ度が高いので、Aさんが『今日はちょっと憂鬱だな』と幸福度が低い状態でも、Bさんが幸せを感じている時の幸福度よりも上となります。

 

ちょっと分かりづらいかもしれませんが、心を鍛えれば、浮き沈みがあったとしても、普通の人よりも高い幸福感を維持出来るということです。

 

そういった意味で瞑想はとても重要です。

 

幸福・不幸はさざ波

 

もう一つ、幸福ということに関して覚えておくべきことは、これって結局は表面的な部分に過ぎないということです。

 

エックハルト・トールの本で分かりやすい表現が載っていたのですが、幸福・不幸というのは湖の湖面のようなものです。

 

穏やかな日もあれば、荒れている日もある。

 

でも、湖の深いところは、いつでも一定で落ちついている。

 

心も一緒で、表面上で幸福だ、不幸だと言っても、奥深くでは物事に影響されないどっしりとした部分があり、それこそがその人の本質。

 

その部分を思い出すことで、どんな状況でも平穏な状態で過ごすことが出来ます。

 

これは経験上、まさにであり、私の場合、今では不幸だ幸せだという感覚が出た時点で、それは本質を忘れているサインだと捉え、自分のなかにある平穏な部分を思い出すようにしています。

 

こうすることで、自分の感情に惑わされず、毎日穏やかに過ごせるようになりました。

 

幸福・不幸という視点って、案外、自分を不幸な状態に導くものです。不幸でもいいさと思うことが平穏な人生を送るコツだと思います。