数日前、何気なく体温を測りたくなって、久々に体温計を脇に挟みました。結果は36.2℃
ここだけ読むと『何の話?』と思われるかもしれませんが、実は私にとっては衝撃的な出来事でした^^
いつ頃からなのかは忘れたのですが、あるときから私は不思議なほど風邪を引きやすくなりました。風邪を引いていない時のほうが珍しいぐらいで、いつもだるい感じでした。(真面目に1年間で300日以上は風邪状態でした。)
それで、『どうしてだろう?』と健康関連の本を読んで、体温が低いと体調に悪影響が出るということを知り、それだ!と思いました。
当時、私の体温は寝起きだと35℃ぐらい・・・
『オレって半分、死んでいない?』と半ば本気で思い、体質を変えようと決意しました。2008年ぐらいのことだったかなと思います。
定期的に運動をするようにしたり、そばやリンゴを食べると体温が上がると本で読んだので、そうしてみたり・・・
色々と試したのですが、さっぱり体温が上がりません。それで2年ぐらい続けた後、『まあ、いいか:』と思い、気にしなくなりました。生活習慣を変えたおかげで、驚くほど健康体になって、風邪も引かなくなったので、満足していたというのもあります。
なんで、これで体温は変わらないんだろう?とちょっと不思議でしたが・・・
こんな経緯があるので、体温が人並みになっていることに驚いたわけです。たまたまかなと思い、それから毎日チェックしているのですが、やっぱり36℃台です。
ようやく目指す状態になったと感慨にふけっていたのですが、そこでこの記事のタイトルにある言葉が、ふと頭に思い浮かびました。
時間の重み
この経験を通じて、私は時間の重みというものを感じたのですが、もう一つ同じような感覚を持つ出来事を最近経験しています。
体温を上げるために運動をしようということで、2008年からマラソンを始めたのですが、それまでジョギングすら習慣になかったので、最初は全く走ることが出来ませんでした。1キロも走ると膝が痛くなりギブアップです。
ハーフマラソンを完走するという目標を立てて始めたのですが、お先真っ暗です。その後も、膝の筋肉を鍛えるためのスクワットなども取り入れながら頑張ったのですが、サッパリです。たしか半年後ぐらいでも2キロぐらい走るのが精一杯だったと思います。
それが今では・・・・
20キロぐらいであれば普通に走れるようになりました。台風で中止になってしまったのですが、先週末、人生初のハーフマラソン大会に出場するはずでした^^
それもあって、今月は週末に練習がてら、15~20キロ走る練習をしていたのですが、余裕の一言です。『気持ちいいな』と秋晴れを満喫しながら、楽しく走っていました。
走り始めた自分には想像もつかない状態なので、最初の頃を振り返ると、やっぱり不思議な気分です。
ここまで6年かかっているわけですが、この時間を長いと感じるか、短いと感じるかは人それぞれです。でも時間をかければ、今の自分には到底、実現出来るとは思えないことでも可能になるということは分かって頂けると思います。
ちなみに、私はハーフマラソンを完走するという目標を実現するために、死にものぐるいで努力したわけではありません。最初の頃は走るのは1週間に1〜2回、距離に換算してもせいぜい数キロといった感じでした。
だからといって、週5回走っていれば3年で達成出来たとは思っていません。それは週5回走っても結果は変わらなかったという意味ではなく、週1〜2回取り組むことが当時の自分にとって、最大限出来ることだったという意味です。
毎日走るというのは、体力的にもモチベーション的にも無理だったと思います。だから、そういったことも含めて、6年というのは私にとって最短期間だったと思っています。
時間がかかるというのは、こういったやる気が出ないから、毎日続けることが出来ない。三日坊主になって、またしばらくして思い直して頑張って・・・という右往左往することも含めての意味です。
数年前の自分が今の現実を創る
これとちょっと視点の違う見方で、やっぱり時間の重みを感じることがあります。言葉でうまく説明するのが難しいので、私自身の経験を例にとってお話します。
私は経営者ですが、『売上が下がったから、何とかして回復させよう!』と思い、努力したとしても、それがすぐに結果につながることはありません。早くても数ヶ月後、1年以上かかるのも普通です。
新しい事業を展開しようとしても、それが形になるのはやっぱり数年後。ちなみに先輩経営者に話を聞くと、何か新しいことを始めて形になるための期間として、3年は最低みているという人が多いです。
今のマズイ状況を変えたいと思っても、すぐには無理ということです。そのため、経営者という人種は先手先手で行動する人が多いです。
今現在、事業が順調で何の問題もないのに、危機感を持って次の手、さらに次の手を打つという人が多く、その姿は周りからすれば『なぜ?』と思ってしまうのですが、その背景には、こういった意識があります。
実は私は、独立してからしばらく、このことを知らず、仕事が順調な時にいい気になってノンビリしていて、いざ調子が落ちた時に慌てたという経験があります。『もう、二度と味わいたくない』と思うキツイ経験だったので、そのおかげで今は調子が良くても油断しないようになりました。
事業というとわかりにくいかもしれませんが、生活全般全てが同じです。
たとえば、人間関係も一緒で、身近で大切な存在ほど、いざ関係が悪化したら、元に戻すのは大変です。なんとかしようと思っても、すぐには結果に結びつかないはずです。
でも、そういった経験になるのも突然ではなく、数年前から、その原因となる種があります。それをほったらかした結果、今、目に見える形になっただけです。その意味では、長年にわたり、不幸になるための種をコツコツと積み上げてきたとも言えます。 現状はその集大成です。
ですから、関係を保とうとすれば、良好な時から、そのための努力をする必要があるというわけです。
今ではなく、3年後の願望実現に向けて努力する
長々と書き連ねてきていますが、何が言いたいかというと、こういうことです。
状況を変えようとしても、すぐに変化させることは出来ない。それには時間がかかる。だから、数年後どうなりたいかということを考えて、その姿を実現するために今の自分に出来ることをする。これが願望実現のコツ。
こうやって言葉に直すとありきたりになってしまいますが、すごく重要なことだと思っています。
私は自分自身も含めて、昔から目的意識、成功願望が強い人達とばかり付き合ってきました。もちろん、全員が同じようにうまくいくことはなく目的を実現する人と夢破れる人に分かれます。
両者には、色々な違いがありますが、最も大きな違いの一つが時間軸だと感じています。
成功する人というのは、時間軸が長い傾向にあります。結果が出るまでに時間がかかるのは当たり前と考え、何年でも取り組みを続けることが出来ます。そもそもが、時間がかかるという前提で始めているので、目先のことにとらわれず、側からみているとスゴく安定しています。
一方、うまくいかない人というのは、とにかく短気です。1ヶ月で成功したい、1週間で成功したい、なかには『3日間頑張ったのに何も変わらない』という人すらいます。
これって、花の種を植えて、数日後に『花が咲かない』と慌てふためくようなものです。植物が種から花を咲かすためには、時間がかかります。
これをどうこうしようと思っても、どうにもなりません。自然の摂理だからです。
私は、これは人間も一緒で、物事が成就するには、それなりの時間がかかるものと考えています。焦っても慌てても意味はありません。
『でも、来月までに何とかしないと破産してしまう・・・』といった状況であってもです。無理なものは無理です。この事実を受け入れて、早急に結果を求めず、今の自分に出来ることを一つずつ取り組むこと。
これが願望を実現するための鉄板パターンだと思っています。ありきたりのつまらない話かもしれませんが、やっぱり重要なことなので、記事にしてみました。
※
こんなふうに、『いくら時間がかかってもいい』と思い定めることが出来ると、なぜか、想像以上に速いスピードで物事が変化して、思いがけず短期間でうまくいってしまうものです。
『願望を手放すと実現する』といったようなことと同じようなパラドックスですね。
これを突き詰めると、結局は願望が実現するかどうかなど考えず、目の前のことをキチンとやりなさいというだけなのですが・・・
物事はシンプルです。
引き寄せの法則の本 よりこちらの方がためになりますね
引き寄せの法則は 相手に対する事でも成り立っのですよね
子供が就職に落ち 私も落ち込んでいましたがチビボールさんのblogのお陰で助かりました
本人がやる気を起こす→頑張り努力
するようになるものなんでしょうかね
オペラさん
コメントありがとうございます。ためになると言って頂けて嬉しいです。
お子さんの就職のことは残念ですが、最終的には全てお子さん次第です。オペラさんが何かすることは出来ません。
だからといって、何もしなくていいとか、何もしてはいけないということはなく、オペラさんはオペラさんでしたいようにするのが一番です。
でも、そういったことも含めて、結局は本人次第です。言葉で書くとややこしいですね・・・
お子さんを信じながら、何かしてあげたいことがあればする。これでいいと思います。