虫のスピリチュアル的な意味合い

 

昔から、我々日本人は『虫』に関して様々な言葉を作ってきました。例えば、

 

  • 虫の居所が悪い
  • 虫の知らせ
  • 虫のいい○○
  • 虫ずが走る
  • 腹の虫がおさまらない
  • 虫も殺さない

 

などなど

 

ほかにも、虫の名前を使った表現というのは、たくさんありますが、ここで、何か気付いたことはないでしょうか。上記の例からも分かるように、虫に関する慣用句は、悪い意味で使われることが多いのです。

 

この考え方は、中国三大教(儒教・仏教・道教)の一つ、道教が元となっています。その教えのなかに、人間の体の中には、三虫が住み着いており、人間が悪事を働くと、寝静まった後に、神様に伝えに行き、その結果、人間の寿命は縮まるというものがあります。

 

この考えが定着して、悪い例として、虫が使われるようになりました。

 

普段あまり見ない虫を見た時

日ごろ、特に気に留めていなかったのに、最近、やたらと虫が気になる。それはスピリチュアルの世界からのメッセージです。随分前に、私にだけトンボが飛んでくる時がありました。何か体から異臭がするのかなと思い、シャワーの後、着替えたのですが、やはりトンボが飛んできます。

 

これは、スピリチュアル的な面から考えると、霊的なメッセージで、虫たちが媒体になり、霊的な波動、つまり何かを伝えようとしているのです。神様は、このような虫や動物を媒体として、私達にコンタクトを取っています。

 

では、何を伝えようとしているのかと言えば、それは虫によって異なります。蜘蛛であったり、蝶であったり、てんとう虫であったり、様々です。別のページでも詳しく述べていますので、そちらも参照してください。なお、動物や昆虫が大好きな人は、スピリチュアル的に強い因縁があります。

 

殺虫について

虫にも色々な種類がいます。たとえば、蚊は人間に直接、被害をもたらします。(人間を死に至らす最大の生き物は、過去から現在に至るまで、蚊です。) 蜂も同様に、鋭い針で攻撃をする時があります。

 

こういった虫に対しては、人間は、すぐに手で『ぱちん』とつぶしたり、殺虫剤をかけて殺します。

 

一方、ゴキブリなどは、人間に直接危害を加えませんが、多くの人が忌み嫌っています。これは衛生面に対しての考えからきていますが、スピリチュアル的にいうと、霊的な波動が低い虫だからなのです。

 

上記の例であげたトンボなどは、殺虫剤をかけようとは思わず、逃がしてやろうと思いませんか。これは波動が高い昆虫だからなのです。

 

管理人の個人的な意見としては、人間が生活するなかで、危害を脅かす虫を駆除することは、致し方ないと思っていますが、それでも、殺してしまうことは必要最低限に押さえたほうがいいとも思います。

 

いくら波動が低いからと言って、むやみに殺すのではなく、慈悲を持って逃がしてあげるようにしてください。また、やむを得ず、殺す時にも、それが正しいこととは思わないことです。

 

貴重な命を奪っているという事実からは目を背けず、その事実を、頭の片隅に置いておくことです。小さなことですが、こういった心がけが、長い目で見ると、自分の思考や行動を変えることになります。(一例としては、慈悲深さが養われることになります。)

 

その結果として、虫を殺さなくなるとまでは、いかないかもしれませんが、人に対して優しくなるなど、周囲に良い影響を与えられるようにはなってきます。そういった意味では、嫌な虫というのは、自分を磨いてくれる存在でもあるのですから、やはり貴重です。

 

虫の死骸を見た時

管理人が、毎年夏になると、思うことがあります。それは『蝉』です。蝉の鳴き声を聞いていると、夏を感じ、どこかしら爽やかな気持ちになります。それと同時に、『はかなさ』も感じるのです。

 

蝉は成虫ではたったの1週間しか生きることが出来ません。卵から幼虫、さなぎの時期はずっと土の中にいます。やっと地上に出てきたと思ったら、あっという間に死を迎えます。この事実に思いを馳せると、悲しい気持ちになります。

 

昆虫の死骸は、スピリチュアル的に言えば、『時間』と『命』をメッセージとして受け取っているのです。『時間はあっという間に過ぎ去ります。もっと大事にしなさい。』、『はかなさとは何かを知りなさい。』というメッセージなのです。

 

あなたは後悔せず、毎日を過ごしていますか。もし、夏の蝉の鳴き声を聞いたり、虫たちの亡骸を見つけたりした時には、どうぞ考えてください。『自分は精一杯生きているだろうか』と。それを考えるだけでも、スピリチュアルの世界からのメッセージに、確実に応答しています。

 

結論

虫はスピリチュアルの世界からのメッセージです。何のメッセージなのかは、虫によって違いますが、いずれにしても、大切にすべき存在です。むやみやたらに殺したりしないで、慈悲をもって逃がしてくださいね。

 

また、虫の死骸は時間について考えなさいというメッセージです。私達、人間はつい、日常に追われ、本当に大切なことを、置き去りにしてしまいがちです。虫を見た時には、時間について考える機会にするようにすれば、それは人生を変える良き習慣となってくれるでしょう。