馬のスピリチュアル的な意味

 

あなたは、馬と聞いて、どんなことを想像するでしょうか。現代人の我々にとっては、競馬、馬刺しなどは身近に感じることが出来ますが、実際のところは、生活に溶け込んでいない動物です。近くて遠い存在と言ってもいいかもしれませんが、スピリチュアル的には、どんな存在なのでしょうか。

 

このページでは、馬という動物が表現する、スピリチュアル的な意味合いについて、まとめていきます。

 

馬は高貴で、縁起が良い動物

機械が発達する前の時代では、馬は我々の生活には、なくてはならない動物でした。交通手段でもあり、農業などで大切な役割を果たす、労働力でもありました。(人間より、遙かに濃密な作業が出来る動物でした。)

 

そういった背景もあり、馬は人間にとっては、特別なものであり、ほかの動物と比較しても、一段階、上に見られていました。それだけに、馬は大変貴重で高価なものだったので、特定の人間しか、持つことが出来ませんでした。

 

つまり、馬を保有するというのは、富や権力の象徴であり、そこから、古来中国では、王族が埋葬される時には、生きたまま馬を一緒に埋める習慣が生まれましたし、願掛けをする時には、馬を捧げる風習がありました。

 

(天に馬を捧げられるということ自体が、力の象徴であり、権力者からすれば、自分の力を見せつける行為でもありました。)

 

当然、庶民はこういったことは出来ないわけですが、でも、馬のご利益には授かりたいということで、馬の描かれた絵を持つようになり、これが『絵馬』という習慣につながりました。これは、現代にも残っている風習ですね。

 

また、馬を捧げるという風習に関しても、今では、さすがに『捧げる』という行為自体は見受けられなくなりますが、神事で、馬に乗ることもあるなど、今でも深く、神仏の世界=スピリチュアル的な世界と結び付いています。

 

この、『神仏に捧げる』ということから、馬は非常に縁起が良い動物とされています。(運命を導く動物、財力・生命力をもたらす動物とも言われています。)

 

もし、あなたが馬の夢を見たり、実際に、馬に触れたりする機会があれば、それは、吉兆のお知らせと捉えてください。

 

そのうえで、馬に関する象徴的なスピリチュアルメッセージとして、二つの現象に注目して、より詳しく見ていきます。

 

馬に乗る

あなたが馬に乗る夢を見たり、実際に乗る機会に恵まれたとしたら、それは、大いなる未来へのスタートを意味していると考えてください。スピリチュアル的に捉えると、これはもの凄く幸運の部類に入ることであり、滅多に経験出来ないことです。

 

あなたが進むべき道には、邪魔をするものが何もなく、進むだけで幸運が手に入り続けます。現在、進めている仕事、勉強、恋愛など、何かあれば、それを継続してください。思いもよらぬ良い結果が、あなたに訪れるはずです。

 

何も、心配することはないので、積極的に進めることです。(自分から動かなくても、周り自体が勝手に変わり、良い方向に流されていくということもありますが、自分から能動的に動いたほうが、より効果的です。)

 

馬が暴れる

馬が暴れる夢を見た時、もしくは、テレビ番組なども含めて、実際に暴れている馬を見た時には、それは、『前途多難』であるというスピリチュアルメッセージです。

 

先ほどとは真逆の話となり、今、取り組んでいることが、このままスンナリ達成されることは、まずないと考えてください。むしろ、途中で断念せざるを得ないほどの大きな壁が待っています。

 

でも、だからといって、諦めなければいけないということではありません。大変だけど、頑張りなさいというメッセージでもあります。

 

大変なことが待ち受けているとして、でも、それを知っているのと、知っていないのとでは、実際に遭遇した時の対応が大きく異なります。つまり、近い将来の障害に対して、今のうちから準備しておきなさいという、スピリチュアルの世界からの警告でもあります。

 

そんなことを言われても、具体的に、何をすればいいのか分からないという人は、ただ、覚悟しておくというだけでも、十分です。(気持ち的に準備するというのは、とても重要です。)

 

こうやって備えをしていたとしても、スンナリ解決するとは限りませんが(そういった可能性は低いかもしれませんが)、何もしない時と比べて、確実に状況は好転するはずです。

 

ちなみに、先ほどの『馬に乗る』ということを絡んで、たとえば、暴れ馬に乗っている夢を見た時には、どんなスピリチュアル的な意味合いがあるのでしょうか。

 

この時には、夢のなかで、振り落とされたのかどうかで、内容が変わってきます。振り落とされないで、しがみついていられたのであれば、あなたの目的は達成出来るという意味です。

 

困難は大きいけど、やり続けるだけの価値があるので、続けてくださいというスピリチュアルメッセージが含まれています。

 

一方、振り落とされた時には、『前途多難』を意味していますが、先ほど触れたように、準備を進めないというメッセージでもあります。

 

馬という漢字からわかるスピリチュアル的な意味

今度は、馬という漢字をスピリチュアル的に解釈してみたいと思います。あなたは、馬の漢字を左右逆向きに彫ってある将棋の置物を見たことは、ないでしょうか。これは、『左馬』(ひだりうま)と呼ばれるものであり、福を招く商売繁盛を意味しています。

 

馬の字が逆さに書いてあることから、読みの『うま』を『まう』つまりは『舞う』という意味になりますが、スピリチュアルの世界では、このように、同じ読みに、別の漢字を当てはめることで、その意味を説くといったことが、よくあります。

 

『舞う』というのは、そのままの意味となりますが、元々は、雨乞いをする巫女の姿を意味する古代文字を由来としています。雨乞いというのは、極めて神聖なものですし、天に踊りを捧げる巫女も、もちろん、神聖な存在です。

 

そのいったものを表現するのが、『左馬』ということで、そこから、福を招くという解釈につながっています。

 

また、馬は人間が手綱を付けて引っ張りますが、左馬は、その逆、つまり、馬が人間を引っ張るということを意味しています。ここから、人気を招き入れるというふうに解釈するようになり、商売繁盛の意味を持つようになりました。

 

馬の漢字を口が良く締まっている『巾着袋』と見立てて、財産が逃げていかないという意味もあります。このように、様々な観点から、馬は福を招く動物とされています。

 

まとめ:馬という動物が表現する、スピリチュアル的な意味合い

  • 馬は運命を導く動物であり、財力や生命力をもたらす動物
  • 馬に乗る夢を見る、もしくは、実際に乗る機会に恵まれたなら、それは大いなる未来へのスタートを意味する
  • 馬が暴れる夢を見たり、実際に暴れている馬を見た時には、それは、『前途多難』を意味する
  • 「左馬」(ひだりうま)は、福を招く商売繁盛を意味している