このサイトでは、願望を実現するための必須の要素として、努力の重要性に何度も触れています。これは運営者である私の本心で、行動が伴わないイメージングなど、何も意味がないと思っています。

 

かといって、努力さえすれば良いとも思っていません。どんな姿勢・心構えで行動するのかといった精神面も重要と考えており、それにはスピリチュアル的な考え方が欠かせないと思っています。願望実現のための努力

 

努力だけで願望を実現するのは不可能

 

私は、『人間、頑張れば何でも出来る』という自己啓発的な考えのもと、努力を重ねて、自分の願望を実現してきた人間です。でも、それで心が満たされるということがなく、心の幸せをもとめてスピリチュアルの世界に足を踏み入れました。

 

それから数年経過した今、率直に感じることは、努力は重要、しかし、それと同じくらい自分の心のありかたも大切ということです。

 

不平や不満、不安といったネガティブな感情を抱えたまま努力するのと満足感や感謝、平穏といったポジティブな感情の状態で努力するのとでは大違いです。同じ努力をしても、大きな差が生じます。もちろん、ポジティブな状態のほうが望ましい結果が出ます。

 

努力とポジティブな心理状態

 

この二つは願望を実現するうえで、どちらも欠かせないと思っています。

 

ネガティブな考えのもとに努力しても結果は出ないし(むしろ状況が悪化します)、かと言って、幾ら幸せな状態であったとしても、動かないままで願望が勝手に実現することもありません。願望実現と努力

 

そもそも、本当に人生に満足して毎日楽しく生きていれば、自然に行動したくなるものなので、行動しない(できない)時点で不幸な状態にいる証拠です。

 

幸福感と同じくらい大切な心理状態

 

ここで注意点があります。毎日、幸せな気持ちで過ごすことが出来れば、それに越したことはないのですが、これはほぼ不可能だと思っています。

 

私は幸せを追い求めてきた人間ですが、ずっと幸せでいるというのは不可能なような気がします。というより、それって極めて不自然な姿のような気がします。

 

晴れている日もあれば、雨の日もある
朝が来れば夜も来る 暖かい春もあれば、寒い冬もある

 

こんなふうに、物事って全く正反対の要素の組み合わせで出来ています。陰と陽ですね。これを繰り返すのが自然のサイクルです。

 

人間も自然の一部なので、調子が良い時もあれば悪いときもある、幸せな時もあれば憂鬱な時もあります。

 

ずっと調子の良い状態のままでいよう、幸せなままでいようというのは自然の姿に逆らうことであり、不可能です。不可能なことを達成しようと思うから、ストレスが生じておかしくなるわけです。

 

さらにいえば、幸福・不幸というのも人間が勝手に判断したものです。たとえば、年収300万円と2000万円。後者のほうが良いと考えがちですが、これって勝手に人間がそう考えているだけです。価値観が変われば、前者のほうが良いという発想になることもありえます。

 

実際、昔は生活に必要な金額以上の財産を持つことは嫌らしいことと考えられていて、商人などは犯罪者のように忌み嫌われていました。それで、お金が欲しいといった欲を持つ人は殆どいなかったと言われています。

 

今でも、社会全体で『お金=悪』という価値観を共有すれば、たちまち収入に対する考え方も変わるでしょう。

 

人間の価値観って、こんなものなので、良い・悪いとレッテルを貼ることがおかしいわけです。

 

どんな状態であっても、それはそれ。あるがまま受け入れることが自然に調和した姿勢です。

 

そのため、毎日幸せな状態で過ごすというよりも、毎日、物事をあるがまま受け入れて過ごすというほうが、願望を実現するための的確な心理状態だと思います。

 

不満や不安といったネガティブな状態は、現状を否定する心から発生します。現状をあるがまま受け入れることが出来れば、そういった心理にはなりません。

 

どんなことでも、あるがまま受け入れれば、心は平穏です。その状態を保ったまま、努力という行動をする。それが願望を実現するためのエッセンスである。これが私が今、素直に感じることです。