私が引き寄せの法則に関して、実感として腑に落ちていることは、この法則は次の二つの要素から構成されているということです。

引き寄せの法則の方程式

心理状態x行動

心理状態というのは、プラス思考であったり、目標を明確にすること、達成した姿をイメージすること、常に幸せを感じるといったことです。

 

ここは引き寄せの法則を知っている人であれば、説明するまでもないことでしょう。

 

行動というのは、言葉を変えれば努力です。目標・夢があるとして、実現するために必要と思われる行動を取ることが重要です。

 

行動すること抜きで、願望が実現することはないのですが、多くの人がつまずいているのは、ここです。

 

引き寄せの法則というと、願望を頭に思い浮かべるだけで、勝手に現実化するものと捉えている人が多いのですが、これは大きな勘違いです。

 

引き寄せの法則の語り手が、あまりにも心理状態に比重を置きすぎているため、こういった誤解が生まれたのだと思いますが、行動せずに願望を実現することは無理です。

 

実際、ロンダ・バーン、ジョン・ディマルティーニ、ジャック・キャンフィールド等、引き寄せの法則の語り手達は、みんな精力的です。文字通り、世界中を飛び回っている人物も多く、まさに行動力の塊です。

 

これは別ページで書こうと思っているのですが、引き寄せの法則が心理状態に比重を置いているのは、語り手である彼らにとっては、行動することは当たり前過ぎるぐらい当たり前のことだからだと思います。

 

歯を磨いたり、寝る前にトイレに行くぐらい当たり前のことなので、わざわざ本に書く必要性を感じていないのでしょう。

 

逆にいえば、それぐらい行動することが自然になっていなければ、幾ら願望を心に思い浮かべても、実現はしないということです。でも、読み手である我々は、その事実を知らず、読み違えてしまっているというのが実情です。

 

引き寄せの法則は行動がエンジン、心理状態がターボ

 

行動と心理状態を車のパーツにたとえると、行動はエンジン、心理状態がターボのようなものです。車好きでないと分からない例えなので、じっくり説明します。

 

エンジンというのは車の動力源です。エンジンがなければ車は動きません。願望実現のプロセスも一緒で、行動がなければ、実現する可能性はゼロです。行動することで可能性にスイッチが入ります。

 

ターボというのは、エンジンを助ける補助装置です。電動自転車のモーターと考えて頂けるとイメージしやすいかもしれません。モーターがついていると、同じ力でペダルを漕いでも、より力強く進みますよね。

 

本当だったら、登るのが大変な坂道もモーターがあれば、楽々登ってしまいます。

 

願望実現におけるターボが心理状態です。同じ行動をしたとしても、心理状態を整えた体勢=必ず願望が実現すると確信して、ワクワクしたり楽しんだりしながら実行するのと、どうせダメだよと落ち込んだネガティブな状態で実行するのとでは、結果に大きな差が出ます。

 

そして、ここで重要なのは心理状態のサポート力というのは半端ないということです。収入でいえば、それこそ、ごく普通の人間を億万長者にまで押し上げてしまうような力があります。

 

私は、このことを実感しています。私自身は億万長者ではありませんが、周りの友達には文字通りの億万長者、もうちょっとで到達という億万長者予備軍がたくさんいます。

 

でも、彼らも昔は、本当に普通の人間でした。

 

私の友人の一人に、起業した会社を売却、2億円ほどの現金を手にした男性がいます。IT系のベンチャー企業で、その分野ではかなりの有名人です。

 

今でも覚えていますが、2002年頃は、私と彼の二人でよく収入を張り合っていました。

 

『今月の収入、幾らだった?』 、『18万円』、『やった!俺の勝ち。今月は23万円』

 

こんな会話をしていました。たかが10年前の話です。それが、彼は億単位の資産を持つ人間にまでなりました。

 

彼は、並大抵ではない努力をしましたが、同時に心の力もうまく利用していました。常に目標や夢を語っていて、しかもかなり鮮明に描写していました。絶対に大丈夫ということも口癖のように言っていました。

 

実際、それほど順調だったわけでなく、倒産の危機も2回経験しています。でも、そういった時でも、前を向いて、やるべきことに愚直に取り組むことで乗り越えてきました。

 

そんなことが出来てしまうのが、引き寄せの法則です。

 

小さな行動を積み重ねるのが引き寄せの法則の鉄則

 

ここで重要なことは、願望実現において行動は重要だけれども、実は、ここでは大差はつかないということです。どれだけ頑張っても、人間が出来ることは限られています。時間だって、一人の持ち時間は1日24時間で、これは変わりません。

 

でも、現実的には、これでもかというぐらい差がついていますが、ここは心の力です。

 

ですから、行動が重要といっても、何かとてつもないことをしなければいけないわけではありません。本当に、今やるべきことを一つずつこなすだけです。

 

それは書類のコピーかもしれないし、皿洗いかもしれません。主婦だったら、洗濯やゴミ出しかもしれません。

 

些細なこと、小さなことでも、やるべきことであれば、それが取り組むべきことです。そういったことをこなすことで、願望実現のスイッチが入ります。

 

行動の内容に差別を加えないことです。

 

大きな取引をまとめることは重要で、書類をシュレッダーにかけることはたいしたことではない。そんなふうに考えるのが間違いです。

 

うまくいかない人は、小さなことを軽視しがちです。その態度が願望実現を遠ざけます。

 

最初は小さなことでもかまいません。とにかく、常に動くことが大切です。停滞は願望実現を遠ざけます。これはしっかり頭に入れておきましょう。