先日の記事で、ランニングを始めた時には1キロも走れなかったのに、約5年かけてハーフマラソンを走れるようになったということをお伝えしました。

 

そのなかで、最初は週1〜2回ぐらいのペースで休み休み取り組んでいたけど、それも含めて、自分にとっての最良のペースだったという話をしたのですが、ちょっと、ここはより突っ込んだ解説が必要だなと思いました。

 

ちなみに、こんな内容です↓

私はハーフマラソンを完走するという目標を実現するために、死にものぐるいで努力したわけではありません。最初の頃は走るのは1週間に1〜2回、距離に換算してもせいぜい数キロといった感じでした。

 

だからといって、週5回走っていれば3年で達成出来たとは思っていません。それは週5回走っても結果は変わらなかったという意味ではなく、週1〜2回取り組むことが当時の自分にとって、最大限出来ることだったという意味です。

 

毎日走るというのは、体力的にもモチベーション的にも無理だったと思います。だから、そういったことも含めて、6年というのは私にとって最短期間だったと思っています。

 

時間がかかるというのは、こういったやる気が出ないから、毎日続けることが出来ない。三日坊主になって、またしばらくして思い直して頑張って・・・という右往左往することも含めての意味です。

 

この文章を読むと、本当は週5回走るのが理想だけど、当時は1~2回が自分に出来る最大限のことだった。だから、理想型からは遠いけど、これも自分と受け入れている。

 

こんなふうに感じた人が多いのではと思います。

 

そうだとすると、これは私のミスです。伝え方が悪かったのですが、この文章でお伝えしたかったことでは、そういった意味での最善ではありません。

 

こういうのって、どこかで負け惜しみというか諦めの気分が入った『最善』という印象が感じられると思いますが、もっとポジティブで明るい意味での『最善』です。

 

ペースが遅いこと、休み休みなことが、実はとても大切で無くてはならないことというのが、私のお伝えしたいことです。

 

キチンと表現するのが難しいのですが、出来る限り丁寧に説明してみます。

 

適度に願望実現のための努力を休む

 

休みがなければ、人間はうまくいかない

 

ちょっと話が飛ぶのですが、記憶に関する研究で、記憶力の保持に睡眠が重要という話があるのはご存じでしょうか?

 

人間の脳は睡眠中に学習したことを整理するので、睡眠不足だと学習効果が落ちるという話です。私は学生時代、受験勉強をする時に、どうしても解けなくて悩んだ問題が、次の日の朝に起きてから、もう一度取り組んでみたら、アッサリ解けたという経験を何度もしたのですが、こういったことですね。

 

同じ経験をしている人が多いと思いますが、これは何でも一緒です。仕事でも、どうしてもアイデアが浮かばないという時には、その日は諦めて時間をおいてから、また考えると、アッサリ答えが出たりします。

 

そのため、うまくいかない時にはインターバルをおくことが大切です。そうやって意識的に考えていない時に、脳は最強のパフォーマンスを発揮して、問題解決のために活動しているわけです。

 

逆に言えば、意識的に『どうすればいい?』と延々と考える続けることは、脳を邪魔しているとも言えます。

 

よくスピリチュアルの世界で言われていることで、問いを投げかけておけば、無意識の領域で勝手に答えを探し出してくれるから、自分は余計なことをせずに待つという知恵がありますが、これは脳の働きという観点からも理屈に合っています。

 

ちょっと話が細かくなってきましたが、ポイントは『休む』ことが重要ということです。

 

ただし、厳密に言えば、これは意識的な領域=自分が把握出来る領域での『休む』です。自分が気付かない無意識の領域で、脳や体は休まず働いています。

 

そして、これは願望実現に関しても同じです。

 

忘れている時に、願望実現のために脳や体は働いてくれる

 

やっと本題に入れますが、願望実現にとってもインターバルは重要です。

 

結論から言うと、たまには願望を実現することを忘れて、そのための活動から一切離れたほうがいいです。

 

そうすることで、精神的にリフレッシュして、また爽やかな気持ちで取り組めます。

 

このブログを立ち上げてから、多くの方からメールを頂けるようになりました。そのなかには、なかなか願望が実現しないという悩みを抱えている方もいましたが、そういった方には共通していることがあります。

 

それは、願望実現という行為にのめり込み過ぎているということです。

 

真剣になりすぎ、力が入りすぎという感じです。

 

仕事やスポーツ、人間同士の付き合い、何でもそうですが、力が入りすぎると、ロクなことになりません。リラックスしている時が、最も高いパフォーマンスを発揮出来るのが人間なので、こういった人は、本来持っている願望実現力の一部しか利用出来ていない状態です。

 

こういった時には肩の力を抜いてリラックスすること、対象物(願望実現)から距離を置いて冷静になることです。

 

そういった意味で、適度にインターバルを取るというのが重要になってくるわけです。

 

さらに、こうやって適度に休みをとれば、その間、あなたの脳や体が願望実現のためにせっせと働いてくれます。学習における睡眠と一緒です。

 

この『真剣になりすぎ』が、さらに加速すると、どんな状態になるか、お分かりになるでしょうか? 人間関係で言えばストーカーです。

 

本来、相手を大切(重要)と想う気持ちから出発したのに、冷静さを失い暴走すると、その相手から避けられる結果になります。

 

願望実現にもこんな要素があり、あまりにも追い求めると、願望は逃げます。犬と一緒ですね^^

 

引き寄せの法則

 

オンとオフの切り替えが願望実現にも大切

 

結局、願望実現も仕事や運動と一緒ということです。仕事が出来る人は、オンとオフの切り替えがウマいとよく言われますが、これは願望実現も一緒です。

 

質の高い仕事をするには、仕事に取り組んでいる時には脇目をふらずに取り組みつつ、一歩会社を出たら一切忘れる、休日は趣味や家族との時間に没頭するといったことが重要ですが、願望実現でも同じことが言えます。

 

たとえば、平日は願望を実現することを考えて、そのための努力をするけど、週末は一切忘れて、温泉に行ったり、映画を観たりする、友達と遊ぶようにするという感じです。

 

注)
願望実現の努力というのは、具体的な行動だけではなく、イメージングのような作業も含みます。

 

オンとオフの時間的な割合については、人それぞれなので、ここは自分にとってシックリくるようにするのが一番です。

 

たとえば、私の場合、休日だからといって100%休むよりも、1時間ぐらいは願望実現の作業に取り組んだほうが精神的に安定するので、そうしています。(私の場合、仕事が願望を実現するための最重要ツールなので、毎日少しは仕事をするというイメージです。)

 

こんなふうにして、1年に1回ぐらいは1週間ぐらいの休みをとって、旅行に行くなんてことをしてもいいですね。

 

こんなふうに書けば、普通の生活と一緒じゃんと思われるかもしれませんが、まさにその通りです。そんなふうに願望実現を捉えれば、バランスが取れた人生が送れます。

 

適度に力を抜くこと。これがコツです。

 

繰り返しになりますが、願望が実現しない人というのは、あまりにも、そこにのめり込み過ぎている人が大半です。そして、そんな人はそれ以外の大切なことをおざなりにしているものです。

 

願望を実現するというのは、たしかに重要なことですが、人生の一つの要素に過ぎません。

 

人生には願望を実現すること以外にも大切なことがたくさんあります。

 

それは今のあなたにあるもの、それは家族かもしれませんし、趣味や仕事、友達かもしれません。もっと、根本的なことをいえば、健康な体や豊かな自然環境、時間もそうですね。

 

決して、それらのこともおざなりにしないでください。今の自分にあるものを大切にしつつ、願望を実現するための努力をする。

 

これが強力な願望実現法です。

 

願望実現法

 

最後に、私のジョギングを例にとって、大切なことをもう一つ。最初は体も心もついていかないので、週1〜2回の練習がマックスですが、慣れてくるに従って、実行出来る練習量も増えてきます。

 

練習量が増えれば、そこから得られる効果も増えるので、同じ時間でより多くのものを得られるようになります。

 

これも何でも一緒です。たとえば、今現在、年収300万円の人が3000万円にアップしたいからといって、今の10倍働かなければいけないということはありません。

 

質を向上させることによって、同じ労働時間でも、より多くの成果をあげるのが収入アップの大前提です。これも毎日の努力の積み重ねによって成し遂げられることです。

 

だから、最初はペースや目に見える結果を気にすることはありません。ゆっくりで構いません。

 

出来ることをやって、しっかり休みもとって、人生を楽しみながら努力を継続する。これでOKです!

 

願望実現のために不幸になったら、本末転倒です。

 

もっと人生を楽しみましょう!!