私が引き寄せの法則というものを知り、願望を実現するうえでイメージングや感情といった自分の内面を意識するようになった時、色々な本を読んでいて、戸惑うことが一つありました。

 

それは、本によって正反対のことが書かれているということです。たとえば、願望のイメージングに関していえば、ある本では『毎日、思い出すほうがいい』と書いてあったかと思えば、別の本では『願望は忘れたほうがいい』と書いてあったりします。

 

一体、どっちが本当なの?という感じです。

 

引き寄せの法則

 

さらに、このことに触れてある本があったかと思えば、そこには『両方とも大切』と書いてあるので、さらに頭が混乱しました(笑)

 

今では、『両方とも大切』というのは実感として理解出来るのですが、だからこそ、引き寄せの法則のようなスピリチュアルの知恵を実践することを難しくしているのは、この二面性にあると思っています。

 

何か絶対的な基準があって、それを実践するのが正しいことというのが、世間一般的な価値観であり、この価値観に沿って生きてきたのが私たちなので、そういった人間からすると、『どっちも正解』というのは、なかなか理解しづらい考え方です。

 

それが正反対のことであれば尚更です。

 

でも、これって実はよく考えてみれば普通のことです。たとえば、食事を例にとります。食事はしたほうがいいの?と言われれば、答えはYESですが、かといって、一日中食べていたとしたら、体を壊して、下手をしたら死にます。そういった意味では、NOでもあります。

 

睡眠も一緒で、寝なければ人間は生きていけないので、寝ることは大切ですが、かといってずっと寝ているのも違います。

 

要はYESでもNOでも、やりすぎるのがダメということで、両者のバランスを取ること=中庸が大切なわけです。

 

しかしながら・・・・

 

問題は、この中庸というのが人によって違うということです。

 

睡眠でいえば、1日3時間寝ればOKというナポレオンのような人もいれば、1日10時間寝ないとダメという人もいます。

 

ですから、何時間寝るのが正しいというのは言えないわけです。一般的には7〜8時間と言われていますが、これはあくまでも多数の人がそうだというだけで、自分にとっての正解になるとは限りません。

 

これを知らないと、悲惨なことになります。本来、10時間寝なければいけない人が7時間寝るのがいいんだと実践したら、毎日が寝不足で大変な毎日になります。

 

でも『みんな7時間がいいと言っているのに、10時間も寝るなんて怠け者のような気がする』と無理してしまい、大げさな言い方をすれば、自分に合わない生き方をすることになります。

 

これは願望実現のテクニックや成功法則でも一緒です。万人に通用する方法論というのは存在しません。おおよそのところでは共通ですが、細かいところは一人一人が自分で調整して作り上げていくしかありません。

 

個人的には、この自分にとっての成功法則を作り上げていくことが、願望実現のプロセスだと思っています。

 

成功法則

 

自分に合った成功法則の作り方

 

ただし、これは決して簡単なことではありません。誰からも教えてもらうことは出来ないからです。

 

教えてもらえることは、あくまでも基本となる部分だけであり、そこから先は自分で試行錯誤をしながら磨いていくしかありません。

 

これはなかなか大変なプロセスですが、避けることは出来ないので、諦めずに頑張っていこう!という結論になります。

 

でも、これだと単なる精神論に終わってしまうので、自分流の成功法則を作るための方法論についても触れておきます。

 

(補足)

鋭い人は気付いたかもしれませんが、ここから書いていく『自分流の成功法則を作るための方法論』も、チビポールという人間が効果的と思っているやりかたであり、この記事を読んでいるあなたが、このまま活用してうまくいくとは限りません。

 

おおもとは間違っていないにしても、細かいところではあなたに合わない可能性もあります。だからエッセンスを汲みつつ、自分に合うやりかたを模索していくことが必要です。

 

結論としては、色々なことを試すしかないのですが、役立ちそうな基準をあげるとすれば、うまくいかない時ほど真逆のこと、自分にとってあり得ないことを実践することです。

 

たとえば、願望のイメージングについて、毎日詳細までイメージするようにしているけど、サッパリ願望が実現しないという人は、あえてイメージングすることを止めてみるという感じです。

 

これは自分の常識を疑うということでもあります。自分が重要と感じていることであればあるほど『本当にそう?』と再考してみることです。

 

願望実現テクニック

 

こうすることで、新たな視点を持つことが出来ますし、そこから新しい気づきが生まれる可能性もあります。

 

私の場合、このブログのプロフィールで散々書いていますが、ガチガチの行動論者だった時に、あえて行動せず願望を実現するということに取り組みました。

 

結果的には、それでうまくいくことはなく、再度行動が大切という立ち位置に戻ったのですが、一度否定して違うやりかたを実践することで、行動に対する理解度がより深くなりました。

 

だから、これはすごく大切なプロセスだったと実感しています。

 

私は物事はバランスだと考えており、人生がうまくいかない時は、何かしらの部分でバランスが崩れている証拠と捉えるようにしています。

 

自分にとって正しいと思えること、当たり前と思えることほど、その方向に片寄っている可能性があるので、そこを疑ってみるというのが重要です。

 

ぜひ、そんな感覚を身につけてください。

 

代表的な相反する願望実現のテクニック

 

最後に、願望実現のテクニックで正反対だけど、どちらも正しいよなと思えるものを幾つかあげておきます。どちらが正解?と悩む人が多いテクニックでもあるので、あなたがそんな状態だったら、バランスの問題なんだということを意識してみてください。

 

自助努力と神様にお任せ

 

願望は自分が叶えるのではなくて宇宙が叶えるものだから、完全にお任せすることという考えと、何かを実現するためには自分で行動する、そのための努力をする必要があるという考えは全くの正反対ですが、どちらも正しいというのが私の実感です。

 

理屈ではうまく説明出来ないのですが、人事を尽くして天命を待つという言い方が最も合っていると思っています。

 

今の自分に出来るだけのことをやって、結果は気にしない。そこは神様にお任せという発想です。ここでポイントなのは、出来るだけのことをやるという努力を意識しつつも、努力そのものを成功の条件にはしないことです。

 

思うように努力出来なかった時に『努力しなかったから、成功できない』とは思わないことです。それで成功できるかどうかは神様次第なのでお任せです。

 

行動(努力)に関して考えるべきことは、『今、どう動くか?』ということだけです。

 

ポジティブとネガティブ

 

引き寄せの法則を学ぶと、常に自分の感情を良い状態にしておかなければいけないと思いがちですが、人間はそんな存在ではありません。

 

何をやっても楽しいこともあれば、理由もなく落ち込むこと、暗くなることもあります。どちらの状態もあるのが自然なのだから気にしないことです。

 

ネガティブを否定することほど、願望実現にとってマイナスになることはありません。

 

ネガティブな時でも、『そんなことがあるさ』と気楽に考えることが大切です。

 

自分のことを大切にすると他者のことを思いやる

 

利他の精神で行動することが成功・幸福の秘訣とはよく言われることですが、その反面、自分を大切することが重要という考え方もあります。

 

これはまさにバランスの問題で、100%自分よりだと、エゴ丸出しの人間になりますし、かといって100%自分を後回しで他人優先となると、辛くなって持たないはずです。

 

もしかしたら、これは最も繊細なバランス感覚を必要とすることかもしれません。

 

もし、日頃から自分のことを優先する傾向が強い人は、ちょっとしたことでもいいから損得勘定抜きで、人のためになることをしてみることです。(街に落ちているゴミを拾うといったことでOKです。)

 

一方、他人を優先する傾向が強い人は、ここだけは絶対に譲らないという基準を作ってみることです。

 

たとえば私の場合、週2日は誰とも会わず内向きに過ごせる時間が欲しいので、仕事でも遊びでも、その2日間にスケジュールを入れることは絶対にしません。どんなに魅力的な話でも必ず断るようにしています。

 

他人にNOといえる基準を持つことは、自分を大切にすることにつながります。

 

今を受け入れると努力する

 

今、この状態をありのまま受け入れるというのは、とても大切なことですが、『だったら、努力しなくてもいいのでは?』と思ったことはないでしょうか?

 

努力するというのは、今とは違う状態を作るための行動なので、まっとうな疑問ですが、これを両立することが幸せに成功するコツです。

 

これが今を受け入れるほうに傾くと、幸せは得られつつも、外側の状況は変わらないので成功は出来ないとなりますし、努力するに傾くと、不満を持ちながらの成功になるので、いわゆる不幸な成功者になります。

 

今の現状に感謝して満足することを心がけながら、より良くするために努力するという姿勢を持つのが大切です。

 

内面を重視すると具体的に行動する

 

内面を整えること、自分の外側で行動することは、どちらが欠けてもうまくいきません。両方を同時に実行することが大切です。

 

この点については、下記の記事を参考にして頂ければと思います。
https://hikiyose28.com/?p=154

 

こんな感じですが、ポイントとしては、うまくいっていないと感じる時には、今までと違うことをやってみるということです。

 

同じことをしていたら、そこから生じる結果も同じです。結果を変えたければ、行動や環境を変えること。押してダメなら引いてみな!ですね。

 

好ましくない結果を生み出すことを続けるほど、ムダなことはありません。ダメだったら、違うことを試してみましょう。

 

それを繰り返していけば、そのうち嫌でもうまくいくやりかたが見つかります!!