恐らく、これが今年最後の記事になると思います。去年の秋ぐらいに細々と始めたブログでしたが、今年は多くの人に見てもらえるようになり、なかなか充実した1年でした。

 

ありがとうございます^^

 

感謝

 

今年最後ということで、今一番伝えたいことを本気で書こうと思ったのですが、それで頭に思い浮かんだのが『願望は実現するとは限らない』ということです。

 

努力したからといって成功するとは限らない、イメージングしたからといって願望が実現するとは限らない、etc

 

何でもいいのですが、願えば必ず叶うというほど、この世界は甘いものではないという考え方です。

 

一見、悲観的な考え方のように感じられるかもしれませんが、わざわざこんなことをお伝えするには理由があります。

 

理由は3つです。なんだかんだいっても現実はこうだから、こんなふうに少し冷めていたほうがかえって願望を実現しやすくなるから、仮に願望が実現しない場合でも、こんな考え方を持っていれば人生を楽しく過ごせるからという3つです。

 

これらの理由は、それぞれが密接に絡んでいるので、一まとめに捉えたほうがいいのですが、これが今年1年の経験から感じる最強の願望実現テクニックです。

 

『願望を叶えるためのテクニックが願望は実現しないと思うことって矛盾していない?』

 

そんなふうに感じる人が多いと思いますので、詳しく説明します。

 

願望は何のために存在する?

 

そもそもの話なのですが、なぜ、あなたは願望を実現したいのでしょうか?

 

それは突き詰めていけば、幸せになりたいからではないでしょうか。毎日、楽しくハッピーな感覚で過ごす、充実した時間を過ごす、子供のようにワクワクしながら過ごす。

 

こんな時間を過ごしたいからではないでしょうか。

 

幸福

 

要は願望というのは、それ自体が目的ではなく、幸せを手に入れるための道具=ツールなわけです。

 

それなのに、願望が叶わないからと悩んだり、苦しんだりするのっておかしいと思いませんか?

 

幸せになるための道具が、いつの間にか不幸を生み出す元になっているのですから、まったくアベコベです。

 

これは私が願望を実現しないと悩んでいる人をみて、率直に感じることです。悩むくらいだったら、はじめから願望を持たないほうがいいです。そのほうがよっぽど平穏な毎日を過ごせます。

 

テクニック論でいっても、毎日悩みや苦しみの感情を抱いていたら、ますますそんな状態を創り出してしまうのが、引き寄せの法則です。

 

願望を実現するための鉄則は、幸せな状態で過ごすこと。それなのに、願望を持つことで、むしろ不幸になり、かえって実現の可能性を遠ざけている。

 

ちょっとややこしい話ですが、願望に対する執着が実現を遠ざけているといえば、分かりやすいでしょうか。

 

この矛盾から逃れるには、願望実現を諦めること、開き直ることです。『叶わなくても当然』、『どうせ無理』と思っていれば、実現できるかどうか悩むこともありません。

 

そうすれば、かえって願望実現の可能性が広がります。

 

完璧なのは、願望を実現させるための努力を全力でやりつつ、結果がどうなるかは気にしないこと。

 

人事を尽くして天命を待つということですが、この姿勢を持つにも、頭の片隅で『努力したからといって、願望が実現するとは限らない』と思っていたほうがやりやすいです。

 

また、こんなふうに思っていれば、毎日を気楽に過ごせますし、そうすればだんだん楽しくなってくるので、仮に本当に願望が実現しなかったとしても、充実した人生になります。

 

後ほど、改めて触れますが、100%願望が実現するとは限らないのが、この世の中です。自分の思い通りにいくとは限りません。

 

だからこそ、願望が実現しないと幸せになれないという考えは危険なわけです。これって願望に依存していることを意味しています。100%の確証がないものに依存するって、不幸になることが約束されたようなものです。

 

願望が実現しようがしまいが幸せな人生を送れるようにしないと、不幸で惨めな一生になります。

 

そしてバラドックスですが、そうやってどんな状況でも幸せに過ごせる人は、願望を実現する力が高くなります。

 

願望を実現したかったら、願望抜きに幸せになることです。

 

願望

 

思うように願望を実現出来るという成功者に出会ったことがありません

 

それで、根本的な話に戻りますが、私は自分の願望が何でも100%叶うとは思っていません。自分にとって大切なことでも、実現しないまま幻に終わることもあるだろうと考えています。

 

成功をおさめた人ほど、こんな考えを持つもので、成功者に過去の成功について話を聞くと、みんな口を揃えて『今、同じことをしてもうまくいくとは限らない。』、『成功したのは運が良かったから』と言います。

 

物事にはタイミングというものがあるので、一度うまくいったことでも、次もうまくいくとは限りません。逆も真なりで、過去に失敗したことでも、時期をかえて再度試したら、今度はうまくいったということもあります。

 

要はうまくいくかどうかは、やってみるまで分からないということです。そして、うまくいかないことも多々あるわけですから、願望が実現しないという結果に終わるのも十分あり得るわけです。

 

成功者というのは、成功と失敗を何度も味わって、こんなことをとことん味わっているので、結果に対しては達観しています。『うまくいかなくても普通』という考えをどこかで持っています。

 

だからこそ、些細なことに悩むことはせず、どんどん行動出来るわけです。うまくいくのが当たり前と思っていたら、失敗はダメという考えになるので、そうなると失敗を恐れて動けなくなります。(動く前に100%成功を確信出来ることはないからです。)

 

失敗は当たり前と思っているから、何も考えず動けるわけです。そして行動量が増えれば、うまくいく確率もあがるので、結果的に願望が実現することになります。これもパラドックスです。

成功

 

願望に執着するのは弱い人間

 

もう一つ、願望実現に関して思うことは、ここに執着する人は人間的に弱いということです。

 

これは自分自身に対する戒めの言葉でもありますが、どんな状況であっても笑顔で前向きに生きていくのが、人間として目指すべき姿だと思います。

 

願望が叶わないから嫌だ、不幸だというのは、おもちゃを買ってもらえないからと泣き叫んでいる子供と同じです。一言でいえば幼いです。

 

もちろん、願望が叶わないことは残念ですし、悲しいことでもあります。時には、何日もふさぎ込むぐらい、ショッキングなことかもしれません。

 

でも、そういったことも含めて人生なのではないでしょうか。嫌なことや苦しいこと、辛いこともあるのが人生です。

 

そこでいじけたりせず、力強く進んでいくのが成熟した人間ですし、そうなったら、どんな人生でも実り多きものになるはずです。

 

過度に願望実現のことを気にするのは止めましょう。そのほうが幸せに過ごせます。

 

でも、そうなると、かえって願望は叶いやすくなるんですよね。
やっぱりパラドックスです。この世って、本当に不思議で面白いなと思います。