1年ほど前の話ですが、ディマティーニメソッドのワークショップに参加したことがあります。ディマティーニ本人のセミナーではなく、ファシリテーターさんが講師を務める仕事をテーマにしたセミナーでした。

 

ディマティーニメソッド

 

自分の天職をみつける、あるいは今の仕事を好きになるというのがテーマで、1日かけてワークを行う、なかなか濃いセミナーでした。

 

私は数年おきに、仕事に関して自分の方向性を確認したくなることがあり、去年も『このまま、今の仕事を続けたほうがいいのか、違う分野に進出したほうがいいのか』といった問いが自分のなかに出てきたので、その一貫としてディマティーニメソッドのワークショップに参加しました。

 

なぜか、そのワークショップの案内をするメールが目に飛び込んできて、開催日が二日後だったので、何かの縁かなと思い参加したのがキッカケです。

 

ワークショップの感想

 

それで、受講した感想ですが、正直なところセミナーが終わった時点ではイマイチでした。

 

(私が解釈する)ディマティーニのコンセプトというのは、どんなこともプラスとマイナスの両面があるので、全ては中庸、そのバランスを取り戻すのが幸せな人生を送るコツというものです。

 

ですから、ワークショップでは、私の場合、自分の仕事に飽きていたので、その仕事の良いところを探すという取り組みを行いました。

 

こうすることで、仕事の素晴らしさを思い出し、感謝しながら意欲的に働けるようになるというのがディマティーニメソッドの狙いということでした。

 

ただ、私の場合、たしかに自分の仕事の良い面を認識することは出来たのですが、それ以上に飽きているという気持ちが強く、新たに意欲が出てくるといったことはありませんでした。

 

『悪くはないけど、取り立てて何か得られたものがあったわけでもない』といった感じで、不完全燃焼でした。

 

この気持ちはずっと変わらなかったのですが、つい最近になって、妙にそのワークショップの内容が腑に落ちてきました。

 

その理由を言葉で表現するのは難しいのですが、ワークショップの時には、リストアップした仕事の良さを素直に受け入れることが出来なかったのですが、今は『そうだよな』と思えるようになったという感じでしょうか。

 

ワークショップの時には新しいことをやりたいという意識が強すぎて、今の仕事の価値を再認識するという発想自体を受け入れられなかったのだと思います。

 

でも、今も同じ仕事を続けていますが、やっぱり自分に最適な仕事なんですよね。自分が仕事に求める理想像をリストアップしたら、それらを全て満たしている唯一の仕事が今の仕事です。

 

それでも、ずっと続けていると飽きるんですね。

 

今から振り返ってみれば、去年は、その飽きがピークに達していた時期でした。もし、ディマティーニメソッドのワークショップを受けなかったら、そのまま本当に辞めてしまっていたかもしれません。

 

ワークショップで価値を再認識したからこそ、なんだかんだいって続けることが出来ました。ですから、今は大感謝です。

 

ディマティーニメソッドの価値

 

物事を両面から見るというディマティーニメソッドのコンセプトは、とても素晴らしいと思いますし、定期的に実行してみたほうがいいと感じます。

 

今回の経験で痛感していますが、自分が好きなことでも、ずっと接していると、それが当たり前になって感謝しなくなり、あげくには欠点ばかりみて悪いほうに捉えてしまいます

 

本来、自分にとって大切なこと、好きなことが当たり前になってしまうのは不幸なことです。マンネリ夫婦のような感じでしょうか。

 

価値を再認識するというのが、とても重要だと思います。それが出来るディマティーニメソッドというのはスゴいです。