流産のスピリチュアル的な意味合い

 

流産というのは、とても悲しい辛い経験です。特に長く不妊治療を行っていた人にとっては、深く心を傷つけられる出来事でしょう。でも、流産というのは、かなり身近な出来事です。現代においても、妊娠した女性の1/10の割合で、流産が起こります。

 

医学的に言えば、受精卵の異常が原因となり、これは、生命にとっては当たり前の自然現象なのですが、多くの女性が、流産は自分のせいだと責めます。そして深い悲しみの中に陥ります。でも、決してそんなことはなく、誰の身にも、起こりえることなのです。

 

では、流産というのは、スピリチュアル的には、一体どういう意味が込められているのでしょうか。このページでは、流産という出来事が指し示す、スピリチュアルメッセージについて、お伝えしていきます。

 

あなたに教えるためにやってきた

死んであの世に行った魂が、またこの世に戻ってくるという、輪廻転生という考え方があります。スピリチュアルに興味がある人であれば、誰でも知っていると思いますが、一度、あの世に戻った魂は、ある目的を持って、また、この世に現れます。

 

そして、その目的を実行するために、最も適切な母親を選んで、その体内に宿ります。出産するといった意味の誕生とは違い、魂の誕生は、この瞬間に始まります。

 

魂の宿った瞬間から、その女性は魂の母親となるのです。子育という言葉とは違いますが、魂を育てていると言ってもいいでしょう。実際、赤ちゃんとなって、私たちの前に姿が出てこなくても、その人は母親となり、子育てをしているのです。

 

流産に直面することで、母親である女性はもちろんのこと、その旦那さんも、悲しみに襲われることになりますが、その瞬間から、夫婦ともども生命というものに対する考え方が、ガラリと変わります。これは子供が出来たと知ったことよりも、数段強く、心に響きます。

 

先ほど、魂は、『ある目的を持って、この世に現れます。』と書きましたが、その目的の1つが、両親に『生命の尊さ』を教えるということなのです。

 

妊娠が分かった瞬間の喜び、無事に生まれてきてねという願い、そして流産の悲しみ。その全てが母親、父親の心のなかに入ってきます。

 

流産はとても悲しい経験ですが、もし、あなたに降りかかったとすれば、それはあなたにとっても、あなたを取り巻く人々にとっても、どうしても必要だったことです。そして、そこには、一度感じた、命の尊さを、いつまでも忘れないでほしいという願いが、込められています。

 

水子の供養をする時には、常に赤ちゃんの魂を思い出してください。そうすることが、あなたにとっても、赤ちゃんにとっても、一番良い方法です。

 

神様を知るきっかけ

流産を経験した人は、『なぜ、私に?』と悩み苦しみます。価値観が大きく変わり、人生や人間について、よく考えるようになります。

 

そして、それがきっかけとなり、霊的なものや神仏といったものに対して、強い関心が生まれてきます。逆に言えば、人間が神仏と向き合うようになるには、大きな悲しみが必要になるというわけです。

 

その悲しみというのは、ある人にとっては失恋であるかもしれないですし、別の人にとっては、大切な人との死別かもしれません。ここは様々ですが、流産というのも、その一つであり、スピリチュアルの世界から送られてくる大きなメッセージなのです。

 

我々の住んでいる世界のことを形而下といい、スピリチュアルの世界(神仏の世界)を形而上といいます。形而下の世界に住んでいる私にとって、目に見えないもの、五感で捉えることが出来ないものを信じるというのは、そう簡単にはいかないことです。

 

それだけに、形而上の世界のことに、思いを馳せられるというのは、人間にとっては大きな成長となり、引いては、魂の向上につながることになります。

 

スピリチュアルな存在(神仏、ワンネスなど、言い方は様々ですが)というのは、魂の向上のために、あなたに悲しみを与えます。流産というのも、そのための大切なメッセージなのです。

 

まとめ:流産という出来事が持つ、スピリチュアル的な意味合い

  • 流産というのは、あなたに生命の尊さを実感してもらうための出来事
  • 流産というのは、あなたの魂を向上させるための出来事

 

補足)最後に

管理人も流産経験者ですが、このページにまとめている内容というのは、自分自身に置き換えても、強く実感出来ることです。『良い出来事』とは言えませんが、自分の人生にとって、とても大切な出来事であることは間違いありません。

 

そして、その出来事というのは、確実に自分の人生にプラスをもたらしています。それを『良かった』という言葉で表現してしまうと、誤解につながってしまうかもしれませんが、感謝の気持ちを抱ける出来事であったことには、間違いありません。

 

スピリチュアルの世界からの、大切なメッセージであったと、その出来事を思い出すたびに、実感します。