リウマチのスピリチュアル的な意味

 

リウマチと聞くと、膝や肩の痛みを想像する人が多いかもしれませんが、実は、その種類は200種類を超えます。筋肉や関節だけでなく、内臓に悪影響を与えたり、骨を変形させたりすることもある、かなり怖い病気です。

 

発病の原因は、完全には解明されていません。免疫の異常が関与しているということだけは明らかになっており、過労やストレス、喫煙、出産、怪我などをきっかけに感染するとも言われていますが、正確なところは分からないというのが、実情です。

 

それでいて、日本人の約4%にあたる560万人が発症している、国民病とも呼べるような病気ですが、スピリチュアル的に見ると、リウマチというのは、何を意味しているのでしょうか?

 

このページでは、リウマチという症状が持つ、スピリチュアル的な意味合いについて、まとめてみます。

 

リウマチの由来

リウマチというのは、ギリシア語のrheuma(リューマ)という『流れ』を意味する言葉に由来しています。何かの毒物が流れ出して、関節に溜まることで痛みが出ていると考えられていたことが、その背景にあります。

 

本当は、上記で書いたように、免疫疾患で起こるのですが、スピリチュアル的には、この『流れ』というのが、重要な意味を持ちます。

 

スピリチュアル的に詳しく見てみると・・・

スピリチュアル的に考えるならば、この『流れ』は『心の流れ』を意味しています。心の流れがせき止められている状態と言えます。

 

本当は、こんなことはしたくないと、心では拒絶しているにも関わらず、周りの事を気にし過ぎて、全く別反対の行動を取るといった状態ですが、こんな状況にある人が、リウマチを発症することが多いです。

 

違う表現をすれば、リウマチというのは、心の拒絶反応とも言えます。自分の心が感じる素直な気持ちを相手に出すことが出来ない時には、その感情が、結局は自分自身に向かっていくしかなくなり、それが免疫を狂わせて、自分自身を攻撃する『リウマチ』になるのです。

 

また、スピリチュアルの世界では、我慢というものも、リウマチの原因になると言われています。リウマチは人間だけにみられ、他の動物は見られない病気ですが、これは、小さい時から我慢、辛抱が美徳とされる『道徳』教育を受けていることが原因と言われています。

 

もちろん、適正な我慢、忍耐というのは、人生をより良くすることにつながるので、悪いことではありませんが、何事も、『過ぎたるは及ばざるがごとし』です。

 

明らかに相手が悪くて、怒りを覚えた時、そういった相手にすら、この道徳観念から自分を抑え込んで、言うべきことを言わずに我慢してしまうというのは、明らかに自分自身に対して悪影響を及ぼします。

 

これが、動物だったら、すぐに喧嘩になり、白黒つけて、あとはさっぱり忘れてしまうものですが、人間の場合、この『我慢』のせいで、苦しむことになります。

 

そして、この過度な我慢というのは、先ほどお伝えした、『心の流れ』を遮断することにも、つながります。

 

あなたの周りにいる、感情豊かな人を思い出してみてください。そういった人で、リウマチに悩まされている人というのは、まずいないのではないでしょうか。これは、心の開放がうまくいっているからです。

 

ちなみに、怒りっぽい人でも、その怒りを上手に鎮めることが出来るような人だと、やはり心が流れているので、リウマチという症状とは無縁だったりします。

 

逆に、おとなしく他人の意見を良く聞く人ほど、リウマチに罹っていることが多いです。

 

聞き分けが良いというのは、これ自体は長所であり、何ら問題ありませんが、自分の本心ではそうでないのに、他人を優先してしまうというのは、ある意味で、自分自身を否定してしまう行為であり、決して良いことではありません。それが、体にも出てしまうというわけです。

 

つまり、リウマチというのは、『もっと自分の心を大切にしなさい』、『本心に従って行動しなさい』というスピリチュアルの世界からのメッセージであると言えます。

 

ちなみに、こういったタイプの人には、自分を良く見せよう、他人から気に入られようとする人が多いのですが、それは、ありのままの自分を受け入れていないことの裏返しでもあります。

もし、あなたに、思い当たることがあるのであれば、『私は、そのままでいい』ということを、何度も自分に言い聞かせることも重要です。

 

あるリウマチ患者の方の体験談

ここで、リウマチという症状が持つ、スピリチュアル的な意味合いを、分かりやすく理解することが出来る、一つの出来事をシェアさせて頂きます。Aさんというリウマチの痛みで悩んでいた、50代女性の体験談です。

 

彼女は、病院で治療を受けるだけでなく、健康食品、サプリなど、とにかくありとあらゆるものを試したのですが、手の曲げや痛みがひどくて、いっこうに治らない、そして、その痛みから、心の余裕もなくなり、家族に八つ当たりしてしまうなど、家庭にも悪影響がでてきてしまっていました。

 

そんな時に、あるスピリチュアルカウンセラーに相談する機会を得たのですが、そのカウンセラーと話をしていくなかで、旦那さんに怒りを持っていることが分かりました。

 

その原因は『浮気』でした。数年前に浮気を知って絶望感でいっぱいになり、それからずっと、許すことが出来なかったということです。

 

カウンセラーからは、浮気されたことに対する思い、怒りや我慢がリウマチの原因になっているということを伝えられ、同時にこんな会話をしたそうです。

 

カウンセラー:『浮気された時、ご主人に、自分の本心をキチンと伝えましたか?』
Aさん:『いいえ、うるさく言うと浮気相手のところに行ってしまう気がして・・・』

 

Aさんが、自分の心情を押し殺して、ご主人に何も言わなかったことが、心のエネルギーを鬱屈させることにつながり、それがリウマチという症状に出ていたというわけです。

 

そこで、そのカウンセラーからは、ご主人に対して『許し』の気持ちを持ちつつ、自分の本心をキチンと伝えることというアドバイスを受けたそうです。

 

そこで、Aさんは勇気を出して、ご主人と率直に話をする機会を持つ、お互いに、言いたいことを言い合ったそうですが、そこから、少しずつ、浮気の苦しみが薄れていき、それに伴い、リウマチの症状もおさまったということです。

 

ため込んでいた心のエネルギーを開放出来たことが、症状の改善につながったのだと思いますが、同時に、Aさんにとっては、自分の気持ちを素直に表現することが出来るようになったきっかけになる、重要な学びの機会でもあったのだと思います。