お盆の時期を過ぎたあたりから、その姿を見かけるようになるトンボ。子供の頃に、追いかけまわして、遊んでいたというような人も多いのではと思います。都会でも、姿を見る機会が少なくなりましたが、トンボの飛ぶ姿というのは、何か癒しのようなものを与えてくれます。
そんなトンボですが、スピリチュアル的には、どんな存在なのでしょうか。このページではトンボに関係するスピリチュアル的な意味合いについて、まとめていきます。
トンボは縁起が良い動物
『虫のスピリチュアル的な意味合い』のページでも書きましたが、虫には波動が大きいものと小さいものがあり、波動が大きな虫というのは、霊的なメッセージを持っています。
霊的な波動が小さい昆虫は、人から忌み嫌われ殺されてしまいますが、波動が高い昆虫は、なぜか人から好かれます。トンボは波動が高い昆虫であり、スピリチュアル的に言うと、『縁起の良い虫』なのです。
ちなみに、西洋ではトンボのことを『Dragonfly』と呼び、『悪』のイメージがついています。これは、ドラゴン=竜のイメージから来ているものであり、竜というのは、神話では獰猛な存在として描かれているため、トンボも邪悪な存在とみられるようになりました。
細長い体から『針』を連想するため、『悪魔の針』という別名もあるのですが、これらはスピリチュアル的には誤りで、メッセージとしては、トンボは『縁起が良い』という解釈になるので、注意してください。
大きな変化
それでは、トンボが、具体的にどんなメッセージを持つのか、これから見ていきますが、トンボは水中で生まれ、成虫になって空を飛ぶ、というところからスピリチュアル的に言うと、『変容』を意味するものとされています。
もし、あなたがトンボの夢を見たり、時期でもないのに、やたらトンボを見たりする機会があれば、それは、あなたに『大きな変化が訪れますよ』というメッセージを、スピリチュアルの世界から受け取っていると捉えてください。
変化の前には、一時的に状況がマイナスの方向に振れることもあるので、そうなると、苦しむことにもなるかもしれませんが、トンボを見た時には、あまり心配はいらないです。
必ず乗り越えられますし、仮に、トンボを見た時に、実際に苦しい状況に陥っているのであれば、その状況は、すぐに改善されると考えて大丈夫です。今が頑張りどころと思って、もう一踏ん張りしてください。
ご先祖様への感謝
トンボは、お盆の時期に現れる昆虫であることから、昔から、トンボは『ご先祖様の魂が宿ったもの』と言われ、人々に大事に扱われてきました。田んぼに多くみられることから、『田んぼの神様』と呼ぶ地域もありますが、こういった解釈は、スピリチュアル的にも正しいです。
もし、あなたが、ある時突然、トンボが気になるようになったら、ぜひ、実行して頂きたいことがあります。それは、あなたのご先祖様のことについて、調べるということです。戸籍を調べてもいいですし、お寺やお墓に行ってもいいでしょう。そこで、どんな人が自分のご先祖なのか、調べるのです。
そして、『感謝』をしてほしいのです。今自分があるのは、全てご先祖様のおかげです。その事実に気付いて、有り難いという感覚を持つことが供養にもなりますし、今後、あなたに現れる問題の解決にもつながります。
トンボを見る、トンボのことが気になるというのは、『ご先祖様の過去を知って、感謝しなさい』というスピリチュアルメッセージと考えてください。
勝ち虫という言い伝え
トンボは、特性として、後にさがるということは出来ず、常に真っすぐに飛びます。また、その動きは素早く、害虫を捕食するのが得意です。
このことから、『不退転(退くに転ぜず、決して後退をしない)』を表現する虫として、戦国時代の武士のような、勝ちにこだわる人達の間で、トンボのことを『勝ち虫』と捉えるようになりました。
兜や鎧などの武具に装飾として描かれるようになりましたが、これはトンボの『勝ち運』を、自分の力にするという意味合いがあります。
トンボが描かれたアクセサリーや小物などを、身につけておくと、同じような効果が期待出来るので、勝負時という時には、ぜひ、トンボから力をもらって頑張ってください。