引き寄せの法則で願望を実現する時に、親との関係が重要という考えがあります。親子関係が良好な人は、願望を実現しやすいということですね。
このことに関していえば、私は恵まれている人間だと思います。昔から親と険悪になったことがないですし、大人になってから振り返ってみると、とても信頼されて、かつ愛されていたんだなと感じます。
私は子供の頃から、親に「こうしなさい」、「ああしなさい」といったことを一切言われたことがありません。普通は誰でも言われるであろう「勉強しなさい」もありません。
高校受験の前の日に、信長の野望(パソコンのゲームです)で遊んでいたら、さすがに「今日ぐらい勉強しなさい!」と言われましたが、それぐらいです。ちょっと、この言葉もずれているというか、もっと前から言わないとダメだと思うのですが・・・
でも、後にも先にもこれぐらいです。
高校・大学と入ったあとでも、この傾向は一緒で、大学を卒業する時、アメリカに留学したいという意志を伝えた時にも二つ返事でOKでした。
そのことを伝えたのは1993年。まだバブルの余韻が残っていて、男子であれば大卒は100%就職出来た時代です。まともに考えたら、このタイミングで就職しなくてどうするんだという時期ですが、親からは何も言われず、応援してもらいました。
アメリカ留学中に感じた親の厳しさ
その反面、普通の親以上に厳しい面もありました。今でも覚えているのはアメリカ留学時代の経験です。あるとき、私は街中で財布やパスポートが入ったバックを無くしてしまいました。
それで、テンパッてしまい親に国際電話をしました。とにかく親であればなんとかしてくれるだろう、助けてくれるだろうという発想からでしたが、話を聞いた親の反応は「あはは〜、バカだね〜。頑張ってね!」でした・・・
親が頼りにならないのが分かったので、私はお金を貸してくれる友人を探して、最寄りの日本大使館までパスポート紛失の届け出と再発行申請をしにいきました。
それで結果的には、なんということはなく簡単に解決したのですが、この経験をキッカケに自分でやらなければいけないという気持ちが芽生えました。
このとき、親に助けてもらっていたら、いざという時には親を頼ればいいという依存心が芽生えていたと思います。
私にとっては、助けてもらわなくて良かったという経験だったのですが、今振り返ってみると、これが狙いだったのかなと思います。
こんな経験があるので、私は自分に子供が生まれた時でも、自主性を尊重しつつ、甘やかすことはしないつもりです。親からしてもらったことを子供にもするつもりです。
今、考えると、親が私にしてくれたのは一人の人間として正面から、向き合ってくれたんだなと思います。最初から子供扱いすることは一切なかったと思います。
個人的には、こんな経験をしているので、これが最良の親子関係かなと信じています。
この間、大使館の前を通ることがあり、ふと思い出したので文章にしてみました。