数週間前の話ですが、人生に対して閉塞感を感じていました。閉塞感と書くと、ちょっと大げさな言い方になってしまうのですが、今の仕事に対して飽きを感じていて、何か新しいことをしたくなってきている。でも、その何かが見えてこないので、心がモヤモヤしているという感じです。

 

憂鬱

 

こんな時、私はまず本屋に行って解決策になるかなと思える本を数冊、購入することにしています。元々が読書好きなので、本屋を見て回るということ自体がとても楽しい時間となります。良い刺激を受けて、これが閉塞感を打破するキッカケにもなったりします。

 

今回も2時間ほど本屋を歩き回って、ピンときた本を5冊ほど買ってきました。

 

そのなかの一冊が『ずっとやりたかったことを、やりなさい。』という本です。アマゾンのレビューを見ると、投稿コメント数がすごく多いです。有名な本なんですね。私は初めて知ったので、まだまだ知らないことはあるなと思いました(;^_^

 

さっと目を通してみたのですが、気になるワークが幾つも載っていたので買ってみました。

 

この本にはモーニングノートという核となるワークがあります。朝、起きたらノートに自分の気持ち、心に浮かんでくることを3ページひたすら書くというワークです。

 

誰かに見せるわけでもなければ、自分で読み返すことすらありません。ただ書くのが目的です。

 

自分の気持ちを書き続けていると、感情が整理されて、本当の自分が見えてくるので、そうやって自分と対話することで、本来の自分を取り戻していくという趣旨のワークになります。

 

一言でいえば内観です。3ページ書くには1時間ぐらいかかるので、必然的に毎日ジックリ自分と向き合うことになります。

 

私は、まだ取り組み始めてから10日ほどしか経っていないのですが、マイナスの感情が消えて自然に前向きになれたり、仕事に関して新しい発想や考え方が出てくるなど、自分自身の内面に変化が起きていることを実感しています。

 

紙に書くという行為の効果

 

私はこれまで、自分の考えを書き出すといったワークを行う時には、パソコンを使っていました。こちらのほうが速いし、腕も疲れないので便利だったからです。

 

潜在意識のメカニズムを考えると、パソコンでタイプするよりも手書きのほうがインパクトがあるから、このワークは必ず、紙に書いてください。

 

こういった注意書きがあるワークでも面倒くさがって、パソコンで済ませていました。

 

ところが、今回モーニングノートを実践するなかで、手書きの影響力を強く実感しました。パソコンでタイプするのとは全然違います。

 

モーニングノートというのは、とにかく自分の心の中に浮かんできたことを、そのまま手当たり次第に書いていくのですが、この『心のなかに浮かぶ』考えの量がパソコンを使っている時とは格段に違います。

 

私は、普段パソコンを使ってプレゼンの資料をまとめたり、企画書を作ったりしているので、発想やアイデアをまとめるという経験は豊富なのですが、パソコンで考えをまとめる時には、ここまで頭が回りません。

 

紙に書くのとタイピングでは、頭の回転数が全然違います。

 

それで、自分の考えを整理したり、仕事の方向性についてプランをまとめる時にも、全部手書きで実行するように切り替えたのですが、感触はGOODです。このほうがどんどん考えが深掘りされていって、内容が充実します。

 

これからは、重要なことほど、手書きでいこうと強く決意しました。

 

紙に書く

 

紙に書く作業は絶好の癒やし

 

モーニングノートを始めた頃(といっても、つい1週間ぐらい前の話ですが)は、私は寝起きが悪い状態でした。悪いというのは起きられないということではなく、起きた瞬間、気分が憂鬱で、意識的に気持ちの切り替えをしないと、どんどんネガティブな方向に頭が回っていってしまうという意味です。

 

ところが、モーニングノートで、その時の暗い気分を正直にありのまま書いていくと、書き終わる頃には気持ちがスッキリしています。何も考えず、紙に書くだけでいいので、気分転換の方法としてはスゴク楽で助かりました。

 

しかも、こういったことを数日続けただけで、寝起きの気分が爽やかになってきました。

 

『ずっとやりたかったことを、やりなさい。』では、モーニングページを『脳の排水』と表現しています。

 

脳の中を掃除することが目的と明記していますが、まさにそんな感じがします。脳内にあるいらないものをどんどん捨てていっている感じです。浄化のワークとしても素晴らしいです。癒やしの効果が抜群です。

 

私は今では朝だけでなく、気分が乗らない時には、その気持ちを素直に書き出すようにしています。それを15分も続けていれば気持ちがスッキリして、前向きに物事に取り組めるようになります。

 

下手なセラピーなどよりも、よっぽど効果があると思います。

 

もちろん、こうやって気持ちがスッキリしても、時間が経てば、また憂鬱になったり、嫌な気持ちになったりします。でも、そのたびに書き出すという作業をしていくことで、だんだんネガティブな心理状態で過ごす時間の割合が減ってきます。

 

そうすると、ネガティブな気分になる回数自体も減ってきます。

 

こうやって、少しずつ心地よい心理状態が長持ちするようになってきており、時間が経つに連れてどんどん良くなってきています。何か悩み事がある人には、これはオススメです。ぜひ、試してみてください。

 

爽やか