今日の記事は、どちらかといえば暗いです(;^_^  

 

一見、世の中を悲観的、厭世的に見るような感じがして嫌気が指す人もいるかもしれません。

 

ただ、私のなかでは、幸せになるために、避けては通れないと感じていることなので、あえて記事にさせて頂きます。

願望実現

 

スピリチュアルって不自然に明るいのでは?

 

私はこんなブログを書いているぐらいですから、スピリチュアルというものに強い関心を持っています。けっこうなオタクだと思っていますが、スピリチュアル好きの友人・仲間というのはあまりいません。

 

どちらかと言えば、スピリチュアル好きの人とは一線を引いています。それは、スピリチュアルが好きという人には不自然に明るい人が多いような気がして、そこがどうも苦手だからです。

 

(あくまでも、私がこれまで会ってきた人達のことなので、全ての人がというわけではありません。ここは誤解しないでくださいね。あと、私個人の印象なので、違うと思う人はそう思って頂いて大丈夫です。)

 

『明るいのはいいことなのでは?』と思われるかもしれません。私も性格の明るさという特質だけみれば、それはスゴく好きな性質です。

 

ただ、スピリチュアル好きの明るい人って、どこかで無理をしている人が多いような気がします。本当は辛いに、その辛さを押し殺して笑顔を浮かべている、無理に明るい言葉を使っている。本当は嫌なのに、他人に合わせて無理に好きと言っている。

 

共通項は『無理』、自分に無理を強いていて、かえって息苦しくなっているような感じです。

 

 

もちろん、人間は社会的な動物で、何でも本音で行動していたら、社会生活が成り立ちません。ですから、コミュニケーションのテクニックとして、時と場合によっては本音を隠すのも大切なことです。

 

かといって、何でもかんでも、自分の本音を隠すのもダメだと思っています。(精神的に自分に対するダメージが大きすぎます。)

 

ここはバランスの問題です。

 

ポジティブとネガティブ、どちらかに片寄ってはダメ、真ん中にあるのがベストだというのが私の考えなのですが、スピリチュアル好きな人にはポジティブなほうに片寄りすぎている人が多いような気がします。

 

それで、私は極端にポジティブな人と接していると、妙に疲れるので、結果的に避けるようになりました。

 

ネガティブな現実をキチンとみることの大切さ

 

私自身、独立起業といった無謀なことをサクッとするぐらいなので、根は超ポジティブです。だからこそ分かるかもしれませんが、ポジティブってけっこうキツイです。疲れます(;^_^

 

世の中って、良いことばかりではないですよね。

 

願望実現に限っても、引き寄せの法則を使おうが、イメージングしようが、努力しようが、叶わないものは叶いません。

 

私は今年40歳ですが、『スポーツが好きだから、今からプロの野球選手を目指す! メジャーリーガーになる!』といったらどうでしょう?

 

この願望、実現すると思います?

 

まずしないですよね。40歳といえば一流選手であっても引退を考える時期です。(既に引退していてもおかしくありません。) 素人が今から目指してなれるものではないですよね。

 

スピ的にいえば、『それはチビポールにとっての本気の願望ではないからだ』とか『この願望が叶わないほうが結果的にベストだからだ』という話になります。

 

これはこれで、正しい見方であり、私自身納得出来ますが、でも一つの願望が実現しないことは事実ですし、それが悲しいこと、残念なことという事実にも変わりがありません。

 

ここで重要なことは悲しいと感じている、残念と思っているということです。そんな時には素直にそう感じたほうがいいです。

 

それを無理して悲しくないフリをしたり、『よかったよかった』と良いほうに捉えるのは違うのではないかなと思います。

 

悲しい時に悲しいと感じるって、ネガティブなことでしょうか?

 

ありのままですよね。

 

モノの見方に関しても同様だと思います。この世というのは愛に満ちている、私たちは恵まれているというのが精神世界の代表的な人生観です。

 

もちろん、これはとても素晴らしい見方ですし、事実だと思いますが、それと同事に不公平、理不尽、不可能と感じることが世の中にあり、そう感じてしまう時があるのも、また事実です。

 

たとえば、私の知人に大地主の息子がいます。親が東京の港区や新宿区、中央区にオフィスビルを持っていて、家賃収入だけで悠々自適の生活を送っている人間です。これって、本人の努力でも何でもありません。たまたま、そんな人間の子供として生まれてきただけです。

 

ちなみに、私は普通の家庭に生まれたので、そう考えると『何で?』と思います。でも、そんな普通の家庭で育った私をみて、『羨ましい』というぐらい、貧しい家庭で育った友人もいます。

 

これって、不公平ですよね。それがカルマだろうが運命だろうが不公平ですよね。

 

でも、こんなブログを書いたり読んだりしている私たち日本人は、相当恵まれた人間で、今でも飢えに苦しんでいる人は、世界中に10億人以上います。そんな人達からみれば、私たちは超セレブですが、彼らが何かしたわけではないですよね。すごく理不尽です。

 

(こんなふうに考えると、日本人というのは理不尽的に恵まれています。)

 

こういった事実に目を向けず、単純にポジティブに捉えるのって、何か違うと思います。

 

ネガティブを見ることが出来る人って強い

 

薄っぺらいですし、そもそも辛くなります。

 

たとえば、ポジティブに『何でも自分の思い通りになる!』と考えると、思い通りにならない時に辛くなります。(思い通りにいかないこともあるのが世の中です。)

 

そんな時、『努力が報われない時もある』、『願望が実現しないのも普通』、『世の中、不公平なのも当たり前』と思っていたら、自分の思惑とは違っていても、それが当たり前と思えるので何も感じません。それで、また動き出せます。

 

願望が実現しないことを悩んでいるという人は、一度『願望は叶わなくても当たり前』という見方をしてみてください。信じられないくらい気持ちが楽になるはずです。

 

そうなると、余計なストレスがかからず、エネルギーを浪費することがありません。結果的に、どんどん活動的になり、願望実現に向けた行動量も増えることになります。

 

こういう人って、周りからどんなふうに見られると思います?

 

『彼は本当に強い人間だよね。苦労や障害をものともせず、自分の目標を達成するために、一途に行動している。』

 

こんな感じです。

 

達成

 

世間一般的には成功者といわれる典型例ですが、本人にはそんな感覚はありません。ただ、気楽な感覚で動いているだけです。

 

これが物事をありのままに見ている人間の強さです。

 

本当に強い人というのは、ポジティブな人間ではありません。悲しい、辛い、しんどい、憂鬱、面倒くさい、苦しい、怖いといったネガティブなことも全てありのまま受け入れることが出来る人間が強い人です。

 

ポジティブな面しかみない人は、案外、芯が弱いものです。

 

無理に物事を良いと解釈するのではなく、自分の心に正直になって見てみましょう。そのほうが願望を引き寄せられる人間になります。

 

最後に補足

 

本当にスピリチュアル的にいえば、不公平に見えること、不幸と思えることもひっくるめて全てがベストなわけですが(そもそもポジティブ・ネガティブと色づけすること自体がおかしいのですが)、心の底から、この見方が出来る人であれば、既に悟っている状態なので、願望実現がどうたらこうたらと悩んだりはしないはずです。

 

私もそうですが、悩むということは、まだまだ修行中の身なわけです。自我が強い状態とも言えますが、モノの見方がゆがんでいるのが自我の特徴なので、それを矯正する方法として、色々なモノの見方をしてみることが大切です。

 

そして、スピリチュアル好きな人というのは、ポジティブ方向に片寄りがちなので、そんな人はネガティブ方向の見方を意識すると効果的です。そういった意味で、この記事を書いてみました。

 

普段のモノの見方がネガティブという人は、あえてポジティブなほうに捉えてみるというほうが効果的です。